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片渕 竜也*; 柳田 祥太郎*; 寺田 和司; 岩本 信之; 井頭 政之*
EPJ Web of Conferences, 93, p.02008_1 - 02008_2, 2015/05
被引用回数:0 パーセンタイル:0.16(Physics, Multidisciplinary)中性子魔法数をもつBaの中性子捕獲断面積はバリウムの安定同位体においては最も小さいので、その断面積は宇宙での元素合成において非常に興味が持たれている。Baの捕獲反応において宇宙での元素合成に係るエネルギー範囲は分離共鳴領域に対応しているため、信頼できる断面積を得るためには測定が必要となる。本研究では東京工業大学において飛行時間法により15から100keV中性子エネルギー領域におけるBaの中性子捕獲断面積を測定した。入射中性子はパルス化陽子ビームによるLi(p,n)反応によって作られた。捕獲断面積は波高スペクトルから波高重み法により導出し、得られた結果を以前の測定データ及び評価済データと比較した。また、波高スペクトルをアンフォールディングすることにより捕獲線スペクトルを導出し、その線スペクトルの形状が中性子エネルギーに強く依存していることを明らかにした。